背中の張りを訴え、ペースダウンしていた阪神岩崎優投手(24)が開幕微妙となった。教育リーグ・オリックス戦(鳴尾浜)が降雨中止となった9日、沖縄・宜野座キャンプ以来となるブルペン投球を行った。だが、捕手を座らせて24球を投じるも、全力ではなく、感触を確かめることに終始。練習後も「特にないです」と沈んだ表情だった。

 キャンプ最終日の2月29日には、捕手を立たせて25球に座らせて15球を投じていたが、金村投手コーチが「休んだ期間があるので厳しくいかないと」とオープン戦の登板予定なしを明言。キャンプ後は教育リーグでの登板に向けて、2軍調整を続けていた。しかし、ここまで教育リーグ5試合が終わって、登板はいまだゼロ。実戦は2月21日のヤクルトとのオープン戦まで遠ざかっている。岩崎と同じくローテ6番手候補の秋山が、5日の教育リーグ中日戦で5回2失点と好投しており、大きく後れを取っている状況だ。

 昨年は先発15試合に登板。3勝10敗ながらも防御率3・51と安定。実績ではライバルをしのいでいるだけに復活が待たれる。キャンプで左肩の張りを訴えていた岩貞も教育リーグ登板なし。開幕3カード目、4月2日DeNA戦で先発が見込まれる「第6の男」候補2人が窮地にいる。