広島鈴木清明球団本部長(62)が17日、試合前の円陣声出しでの金銭のやりとり、罰金による徴収があったことを認めた。1軍は遠征中のため、2軍にいる1軍経験者からヒアリングを行い、「声出し」は4、5年前から。罰金は昔から行われていたことを確認した。

 円陣の声出しによる金銭の受け渡しは毎試合ではなく、5連勝以上で1人1000円ずつを集め、「声出し」をした選手に祝儀として渡してた。頻度が低いことから昨年は1人1万円となっていた。投手は参加せず、野手全員が参加していたわけではないという。10数人が参加していたとみられ、敗戦時の罰金はなかった。鈴木本部長は「縁起をかつぐ世界でもある。個人の中で労を報いようと祝儀として出したのが発端だと思います。ご祝儀と解釈しています」と説明した。

 また、罰金についてはエラーや先頭打者への四球などチームとして課題としている項目で1回あたり1000円を徴収し、野手会や投手会の費用に充てていた。寝坊などの規則違反にも罰金があり、徴収した金額は選手納会や身障者を本拠地に招待するなどの資金に使われた。コミッショナー通達が出たことで、今年からは行われていなかった。