ロッテは17日、林信平球団本部長(55)が千葉市内のホテルで取材に応じ、過去に選手間の金銭授受があったことを認めた。

 野球賭博の問題を受け、再調査を進めていた。この日までに1軍の聴取がほぼ終わったため、発表に至った。

 13年途中から昨年前半戦まで、1軍野手が試合前の声出しで行っていた。背番号が若い選手から声出しを担当。初日に1万円を拠出し、連勝が続く限り担当した。負けた時点で次の背番号の選手に移ったため、負け数×1万円がプールされた。

 集まったお金は、前半戦、後半戦それぞれで、一番連勝した時の選手が所属する野手会(内野手会、外野手会等)に納められ、オフの納会やゴルフコンペの費用に充てられた。個人的な使用は認められなかった。

 林本部長は「きっかけは、よその球団でやっているのを聞いたからだと。選手の士気を高めるため、(やり方を)オリジナルで考えたのだと思う。15年の後半戦でやめていたのは、前半戦で折り返した時点で成績が良くなく、従来のやり方よりも、2軍から上がってきた選手に(声出しを)やらせた。1万円は要らないからと。元気の良い選手に声をかけてもらった。順番が狂い、自然消滅した」と説明した。

 また、声出し以外の金銭授受もあったことを認めたが、「2軍選手のヒアリングが残っているので、詳細はまだ控えておきます」と話した。

 なお、野球賭博については、この日までの時点では認められなかった。