中日岩瀬仁紀投手(41)がナゴヤドームの9回のマウンドに帰ってきた。

 オープン戦に初登板し、1-1の9回に角中をシュートで遊ゴロ、井上には厳しいコースで四球を出したが、続く三木をスライダーで一ゴロ併殺にしとめた。

 左肘痛で昨年は実戦登板なし。引退の危機を乗り越えてキャンプを順調に過ごしたが、2月下旬にインフルエンザに感染。調整遅れを取り戻し、13日の教育リーグ登板を経て、復活へのステップを踏んだ。1年7カ月ぶりに1軍戦のマウンドに上がった通算402セーブ左腕は「納得とまではいかないけど、まあまあよかった。少しずつ良くなってきているので、何とかもう1つ(段階を)上げたい」とホッとした表情。開幕には間に合わなくとも、頼もしいベテランに復活の道筋が見えた。