開幕戦は背中にも注目? 23日、西武田辺徳雄監督(49)は西武プリンスドームでの全体練習を見守りながらニヤリと笑った。「あの3人は背番号がぞろ目で不思議とそろってるんだよな。ゾロメーズだな。頑張ってもらいたいね」。

 開幕初スタメントリオ、「88」坂田、「33」山川、「44」外崎へのげきだった。8年目の坂田はオープン戦打率1位タイの4割をマーク。16日ソフトバンク戦では松坂からアーチを放つなど、持ち味の打撃で右翼手の座をつかんだ。「(オープン戦は)出来過ぎだと思いますが自分は打たないと外されてしまう。1年通して出場して結果を出して応えたい」と引き締めた。

 オープン戦でソフトバンク柳田の5本に次ぐ4本塁打を放った山川も、慢心はない。一塁での出場に向け「チャンスを逃さないように、しっかりやるだけです」。打順は7番が濃厚で、この日はバント練習も反復。1発だけではない役割への自覚をのぞかせた。

 遊撃手を勝ち取った外崎は武器の足で魅せる決意だ。「塁に出たら全部走るつもりでいます。打撃も(背番号と同じ)4打数4安打を目指すの気持ちでいきたい」と意気込んだ。

 田辺監督は、3選手の起用に「ある程度、我慢して使っていかないと」と覚悟を決めている。スピリチュアルでは、エンゼルナンバーと呼ばれ、縁起がいいとされるぞろ目。リードオフマン「55」秋山、大砲「99」メヒアに、新たに加わったゾロメーズ。チームに幸福を呼び込めるか-。開幕ダッシュのカギになりそうだ。【佐竹実】