念願だった開幕のマウンドで中日大野が白星を挙げた。3年連続2桁勝利を挙げてたどり着いた大役。堂々と8回途中5安打2失点に封じた。

 昨シーズンが終了すると、谷繁監督は大野の開幕投手を心に決めた。通達はキャンプインの2月1日、沖縄・北谷球場のブルペン。大野は背番号と同じ22球を投じ監督から直々に「開幕」を言い渡された。大野は「外で待っている記者さんにしゃべっていいんですか」とたずねたという。答えは「ダメだ」。指揮官も予告先発の発表まで「大野」と名前を一切、出さなかった。

 前夜、就寝直前に同学年のドジャース前田からLINEで「日本の皆さん、頑張って」とメッセージが送られてきた。託された大仕事を、やってのけた。