オコエよ、オルフェーヴルになれ! 楽天梨田昌孝監督(62)が4日、競馬に例えたドラフト1位オコエ瑠偉外野手(18)のG1級育成プランを明かした。

 梨田監督 小さくまとまってほしくない。(日本ハム監督時代に)中田翔の時は北海道と鎌ケ谷で地理的に無理だったけど、上に置いたまま(イースタン・リーグ出場後に1軍ナイターに合流する)親子ゲームで1打席でも多く立たせたい。オコエの体と筋肉は故障しない。天性のサラブレッドだよ。今は長打がない短距離馬だけど、今後は2000メートル以上の長距離を走ってもらわないとね。

 大きく育てる。初先発の3日は凡退3つで途中交代を告げた。不得手な犠打など望んでいなかった。豪快に振り抜いてほしかった。

 梨田監督 積極性と、初球を当てにいくのとは全然違う。見たかったのは相手の西武浅村のような、初球からのマン振りだよ。野球だからファウルも空振りもある。それでいいんだよ。

 「全力」を続けるうちに、体が適応すると説いた。「馬も次第に、右に左に斜行する他の馬を上手に避けられるようになる。沈むボールにも、体で反応して捉えられるかが大事。親子ゲームは僕らも昔、よくやった。大変だけど、若い時しかできないからね」。引き続き1軍同行のまま、13日から親子ゲームに参戦させる見込みだ。熟練の手綱さばきでG1まで導く。【松本岳志】