巨人高橋監督が、危機管理の一環で新たなオプションを試した。川崎市のジャイアンツ球場で全体練習が行われ、投内連係では捕手の相川が一塁で練習。個別練習では内野手の寺内が、捕手の練習を行った。小林誠の攻守での成長もあって、現在、捕手は相川と2人体制。高橋監督は「危機管理だよね」と万が一に備え、準備を整えた。

 実戦を想定した新オプションだった。村田ヘッドコーチが「(相川)亮二は打撃がいいから」と話したように、試合終盤で代打起用することも想定。ベンチメンバーの残り人数など、状況次第では交代要員なしの場合も考えられ、複数ポジションを守れれば選択肢が増える。プロ22年目のベテランは「できることをやる。できれば可能性が広がる」と意欲を示した。

 捕手2人制の状況から、白羽の矢が立った寺内はワンバウンドの処理などを反復した。前回カードの広島戦ではブルペンで投球を受けたが、より実戦を意識した練習を実施。「コリジョンルール」対策も行った。中学以来、実戦経験は皆無だが、10年の秋季キャンプから練習を開始。経験を買われた寺内は「その時が来れば、やるしかないです」と話した。【久保賢吾】