広島黒田博樹投手(41)が「頸部(けいぶ)神経根症」と右肩痛のため、出場選手登録を抹消された。

 ドジャース時代の09年8月15日ダイヤモンドバックス戦でライアルの打球を右側頭部に受けた後遺症は慢性的に残っており、開幕直前に広島市内の病院で検査を受けていた。4回78球3失点で降板した前日8日DeNA戦登板時に影響が出たため、トレーナーの判断の結果、登録抹消に至った。松原トレーナーは「投球に支障をきたした。それに伴って右肩にも影響したので、トレーナーからストップをかけた。シーズンが続く中で早く治して、残り試合をしっかり戦ってもらうための判断。本人にもトレーナーの方針を受け入れてもらった」と説明した。

 この日黒田はチームメートとともにウオーミングアップなど、通常の登板翌日のルーティンをこなし、電気治療などを受けた。今後はチームドクターからの再検査を含め治療を続ける。

 黒田は「感覚的に(先発を)1回飛ばして次の登板に準備する。その間どれだけ状態を上げていけるか」と最短での復帰を目指す。

 今季はここまでリーグトップタイの4勝を挙げ、好スタートのチームをけん引。日米通算200勝までも残り3勝としていた。