ソフトバンク高橋純平投手(19)が11日、筑後でプロ入り後初となる打撃投手を務めた。

 視察に訪れた工藤監督が見守る中、明石を相手に40球を投げ、安打性の打球は6本。この日は直球限定で「空振りすら取れなかった。1軍の選手だとレベルがすごく高い」と、プロのレベルに驚きつつも「ケガをしていた時と比べたら比較にならないくらい気持ちよく投げられている」と振り返った。

 周囲の評価は高い。打席に立った明石は「キレ系のボールかと思ったらパワーボールで重かった」。工藤監督も「復帰したてだけど、ボールはいいんじゃないかな。まだまだだと思うが、あれくらいの球が投げられれば」と話した。

 水上2軍監督は「体から出ているオーラが違う。王さん、落合さん、工藤監督、清原、中田翔を最初に見た時に感じたものと似ている。明石相手にあれだけ物おじせずに直球だけでストライクがとれていたしね」と絶賛。受けた笹沼ブルペン捕手によると、球速は「140キロちょっと」だったといい「何度も伸びてくるような直球だった」と明かした。

 高橋はブルペンではすでに変化球も交えており、今後は18日にシート打撃を務め、その後、実戦登板する予定。プロデビューはもう目の前だ。