日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝が13日、都内で行われた。

 選手会側はソフトバンク内川聖一外野手(33)、ヤクルト川端慎吾内野手(28)、ロッテ角中勝也内野手(29)、西武炭谷銀仁朗捕手(28)、牧田和久投手(31)ら現役選手が参加し、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開かれる来年の日程について、日本代表に選出された選手が帰国後に十分な調整を行うため開幕戦を遅らせるよう要望した。

 2013年の前回大会では、米国で3月19日(日本時間20日)に決勝が行われ、プロ野球は28日に開幕した。現状では来季開幕は帰国後1週間程度となる3月31日の見通しで、選手会側は帰国後に2週間程度の調整期間を要求している。

 ソフトバンク内川は「WBCに参加する選手側からの意見と、球団側からの意見の違いは、当然あっても仕方がないと正直思いました。球団側の考え方は、出る選手の問題だけではなくて、出ない選手の問題だったりだとか。日程の問題を組むことの大変さというのは話をしてもらった。そういう部分は、僕も初めて聞いた話もありました。選手の立場からするとWBCもベストで行きたいし、シーズンもベストで入りたい。日程の調整をお願いするという方向性で、話はさせてもらいました」と言った。

 広島鈴木清明球団本部長は「いろいろなことを踏まえて日程を決めてきている。選手の直の声を少しでも聞いてもらいたいということで、選手会が設定されたので、実際に聞いて、我々が直に細かいことも含めて、説明しました」と話した。