日本ハム大谷翔平投手(21)が、まさにマンガのような活躍を見せた。

 「1番投手」の仰天オーダーでスタメン出場。マウンドよりも先に1回の打席を迎えたが、その初球、124キロのスライダーを右中間席へたたき込んだ。敵地のスタンドは騒然。悠々とダイヤモンドを一周し、ベンチで登板に備えることになった。本塁打は5月31日ヤクルト戦(札幌ドーム)以来。自己最多に並ぶ10号だった。

 その裏のマウンドは、2死から柳田、内川に連打を浴びて一、二塁とされたが、長谷川を160キロの直球で遊撃ゴロに仕留めた。

 3回には内野安打と四球で1死一、二塁のピンチを招いたが、内川を119キロのカーブで三塁ゴロ併殺打に打ち取り、小さくガッツポーズをつくった。

 その後も好投を続け、8回を投げ5安打無失点、10三振を奪い8勝目。バットの方は本塁打の後は四球、四球、三振、四球だった。