日本ハムの守護神・増井浩俊投手(32)が、先発に配置転換されることが9日、明らかになった。栗山英樹監督(55)は「この状況になって、日本一を取るためにどうすればいいか。やっぱり先発投手をそろえるのは大事な要素」と説明した。前日8日に登録抹消中の増井を1軍に呼んで会談。「ちょっとだけ力を貸してくれ」と伝えたという。

 増井は今季、シーズン序盤から調子が上がらず、21試合で3勝2敗10セーブ、防御率6・30と苦しんでいた。指揮官は以前から、本来の姿を取り戻してもらうためにどうすればいいかを熟考してきた。「長いイニングを投げたら、いろいろなことも感じると思う」と、今回の配置転換が、チームのため、本人のためにプラスになると判断し、決断した。

 明日11日イースタン・リーグのヤクルト戦(戸田)に先発し、後半戦での1軍復帰を目指す。先発はルーキーイヤーの10年以来。増井は「悔しいです。先発を離れてだいぶ経つので、不安しかない」と気持ちの整理はついていないが、「今まで1イニングを一生懸命抑えることを、ずっとやってきた。それを1イニング1イニング積み重ねていければと思う。(先発で)違う抑え方を見つけたら、自分の中でプラスになると思う」と前を向いた。