【桃栗3年柿8年栗山巧15年】

 一生忘れないホームランになりました。ミスした(9回守備で広島鈴木の打球をレアードとお見合い)後でしたし。鈴木誠也くんも、僕のおかげで神ってましたけど、その分、もっといいもんが返ってきました。今風に言うと、「栗って」ましたね(笑い)。

 あの打席は、ミスした危機感を持って入れた。そしてオールスターだからこそ打てました。ビハインドの9回無死一塁。公式戦なら配球、打球方向をまず考える。一、二塁や一、三塁をつくるためにどうつなぐか。でも今日は、直球一本に絞ってシンプルにスイングすることだけ。オールスターではこれをやってみたかった。これからの自分の引き出しを増やすことができた。バットを振らないと勝負にならへんって、基本を再確認出来ました。

 9回の守備もそう。僕が捕らなあかんフライです。後ろから追う人間が声を出す。これも基本。徹底してやらないかんです。初めてのオールスターは、バッティングも守りも、ホンマいい勉強になりました。

 今日は長女の1歳の誕生日やったんで、いいバースデーアーチになりました。ホームランボールをプレゼントしたかったですけど、手元に戻ってきてなくて。わがままになりますけど、拾った方はぜひお返しいただけたらありがたいです。

 試合前は、練習時間がこんな短くて(40分)、野球できるんかなって思ってました。ビックリするほどバタバタしていて、自分も何かフワフワしちゃって。コンタクトレンズをホテルの部屋に置いて球場入りしそうになったんですけど、ホンマ取りに返ってよかったです。(西武外野手)

 ▼球宴初出場の栗山が本塁打。球宴の初打席本塁打は12年第1戦陽岱鋼(日本ハム)以来16人目になる。栗山はプロ15年目で初出場。初打席本塁打を記録した16人の中では、74年第1戦高井(阪急)と07年第1戦森野(中日)の11年目を抜いて最も遅咲きの初打席本塁打となった。