阪神が新外国人候補として米大リーグのドジャースからFAとなっているアレックス・ゲレロ外野手(29)の獲得を検討していることが21日、分かった。主力の不調が相次ぎ、チームは低迷。打開策として昨季、メジャーで11本塁打の右打ち野手に白羽の矢を立てた。三塁を守り、西岡離脱の非常事態に対応できる利点もある。今季の支配下選手登録期限の31日までの駆け込み補強を模索する。

 球団首脳は「可能性がある限り、外国人選手の調査を続けています」と話す。最有力候補として挙がるのは右打ち野手のゲレロだ。ただし、6月に救援陣を手厚くするため新外国人サターホワイトを獲得し、支配下選手の上限70人に達している。今後もトレードなどを模索しつつ、1枠を空ける措置も視野に入れる。リミット寸前まで、ゲレロ獲得を軸として、補強の可能性を探っていく。

 ◆アレックス・ゲレロ 1986年11月20日生まれ。キューバから亡命し13年10月にドジャースと4年総額2800万ドルで契約。メジャーには14年に初昇格し、15年は106試合に出場して11本塁打を放った。今季は左膝を痛めて開幕を故障者リストで迎え6月に戦力外となった。14年5月には傘下マイナーでの試合中にチームメートと乱闘になり左耳をかまれて重傷を負ったことも。本職の外野だけでなく二塁、遊撃、三塁も守れる。185センチ、100キロ。右投げ右打ち。