阪神鳥谷敬内野手(35)の連続フルイニング出場が667試合でストップした。広島戦のスタメンから外れ、2012年3月30日DeNA戦(京セラドーム大阪)から続けていた遊撃手のプロ野球記録が止まった。

 鳥谷は今季もキャプテンとして92試合にフル出場していたが、ここまで打率2割3分1厘、6本塁打、28打点。遊撃守備でもすでに10失策と名手らしからぬプレーが目立っていた。金本監督が掲げる「超変革」の先導役として期待が大きかっただけに、指揮官は時には厳しい言葉で奮起を促してきたが、ついに決断を余儀なくされた形だ。

 この日の練習では室内で打ち込んだ後、通常のフリー打撃に参加。遊撃守備練習は行わず、三塁練習だけでロッカールームに引き揚げた。

 「試合に出るかどうかは自分が決めることではない。監督、コーチが決めること」という信念のもと、日々球界屈指と言われる妥協なき準備を進めてきたキャプテン。連続試合出場はプロ野球歴代3位の1701試合を継続しており、広島戦では途中出場があるかどうかにも注目が集まる。