中日ドラフト1位小笠原がプロ最長の7回を投げたが、初勝利はまたお預けとなった。1回、4番筒香に先制の36号2ランを浴びた。「あの1球です。前の打者が四球だったので、ストライクがほしい欲が出てしまった」。ただ、その後は安定した投球。大きく曲がるカーブを有効に使いプロ最多の8奪三振を奪った。

 7度目の先発は7回を4安打2失点。開幕5連敗はセ・リーグ高卒新人ワースト記録も「粘れたこと、7回を投げられたことは良かった」と収穫が大きかった。監督代行の森ヘッドコーチは「ちゃんと投げた。試合はつくった。本塁打は防ぎようがあるけど勉強」と話した。

 チームは今日21日、負ければリーグワーストの12カード連続負け越しに並ぶ。2軍調整していた左腕大野が1軍復帰。今度こそ、不名誉な記録をストップしたいところだ。

 ▼高卒ルーキーの小笠原が開幕5連敗。2リーグ制後、開幕から5連敗以上した高卒新人は52年吉田(近鉄)5連敗、53年西村(西鉄)6連敗、61年徳久(近鉄)6連敗に次いで55年ぶり4人目。過去3人はすべてパ・リーグで、セ・リーグの高卒新人が開幕5連敗は50年金田(国鉄)の4連敗を抜くワースト記録。