ロッテ・サブロー外野手(40)が現役引退することが31日、分かった。9月1日にも引退会見が開かれる予定。

 サブローは球団を通じて「今季限りで現役を引退することを決めました。千葉ロッテマリーンズで05年に31年ぶりの日本一など、日本一を2度経験することもできました。幸せな野球人生でした」とコメントした。

 サブローはPL学園で活躍し、94年ドラフト1位でロッテに入団。勝負強い打撃と高い守備力で活躍した。バレンタイン監督の下では「つなぎの4番」として本塁打は09年の22本塁打が自己最高だったが、クラッチヒッターとして強力ロッテ打線の一翼を担った。05年のリーグ優勝や、同年の31年ぶりの日本一、「下克上」とうたわれた10年の日本一の立役者となった。また07年の北京五輪予選台湾戦では同点のスクイズを決めるなど野球ファンの印象に残るプレーも多かった。

 11年途中には巨人にトレードで移籍。新天地で見聞を広げ、同年オフにはFA宣言し、古巣に戻り、ロッテ愛を示した。

 かねて「40歳までは現役でプレーしたいというのが入団時からの目標」と情熱を持ってプレーしてきた。節目の40歳を迎えた今季は1軍昇格はなく、2軍で若手にまじりながら鍛錬を続けてきた。プロ入り時からの目標を成し遂げ、現役引退の決断を下したとみられる。