広島ブレイディン・ヘーゲンズ投手(27)が早くも「日本一奪取」に燃えている。

 この日、チームが巨人に勝てば25年ぶりの優勝が決まるが、敗れれば11日の巨人戦先発で、自らに大役のマウンドが巡ってくる。そんな立場でも「優勝が早く決まれば素晴らしいことだけど、シーズンはまだまだある。明日は分からないけど、自分たちの野球をするだけ。優勝してもシーズンが終わるわけじゃない。日本一の目標がある。それに向かってブレないようにしたい」と冷静だった。

 来日1年目の今季は必勝パターンのセットアッパーとして大車輪の活躍。8月中旬以降は先発を重ねていた。ここまで48試合に登板して7勝3敗、防御率2・66の成績は申し分ない。久しぶりの歓喜に浮足立つ周囲を制する姿が頼もしい。