ソフトバンクがダブルエース投入で再奪首を狙う。今日13日から楽天2連戦。初戦の先発は12勝の武田が予告されており、第2戦は14勝の和田が登板予定。同一カードで2人が投げるのは今季初めて。さらに、両投手は21日からの日本ハムとの最終決戦にも先発濃厚で、日本ハムとのマッチレースの最終局面を右左のエースに託されることになった。和田は「こういう(僅差の)状況で最後までいくと思うので、全員が集中力を切らさずに戦っていければ」と語った。

 仙台に向かう福岡空港で、工藤監督は「ここからの14試合が大変だ。選手は長く感じるだろう。1試合1試合がね。1つの負けが大きくなるわけだから。勝てないと、意味がない」。就任2年目の今季は投手力向上をテーマに掲げてきた。今こそ底力を見せる時だ。

 さらに、満身創痍(そうい)のチームに朗報がある。2軍で調整していたバンデンハークが15日から1軍に合流することも決まった。工藤監督は「チームが1つになって、頑張るということが、何よりも大事だと思う。うちは2年前も(接戦を)経験している。それが生きてくるかもしれない」と言った。右足を負傷した細川も日本ハム戦には戻ってくる見通しが立った。

 12日夜には仙台市内で選手会の提案で監督、コーチも参加し、決起集会が行われた。総力を結集し、悲願の3連覇を成し遂げる。【田口真一郎】