中日平田良介外野手(28)が16日、FA権行使に前向きな姿勢を示した。中日がFA宣言した上での残留を認めていることに「それについては何も聞いていませんが、認めてくれるなら選択肢が広がるので、ありがたいです」と話した。

 「まだ整理できていない状態」と去就については白紙を強調した。ただ、移籍か残留かは別として“宣言残留”が認められるなら、FA権行使への抵抗は少なくなる。「今も頑張りたいし先のことも考えたい。野球をやめたあとのことも考えないといけない。最初に中日の話を聞きたい」。中日との初回交渉を終えてから真剣に検討に入る。

 右肩関節唇の軽い損傷のためリハビリ中のナゴヤ球場で話した。ヤクルトが本格調査する構えを見せるなど、同じく8月にFA条件を満たした大島と同様、FA宣言した場合には他球団からオファーがあるとみられる。中日にとっては主力がダブル流出する危機的状況になっている。