日本ハム大谷翔平投手(22)が、指名打者解除で9回に守護神として登板した。

 165キロの最速記録が“幻”になっている可能性があった。恐るべき能力を持つ大谷の存在が、球場のシステムをも替えていた。

 6月の巨人戦で、当時最速163キロをマーク。だがこの時点では、本拠地・札幌ドームの球速表示は164キロが上限値だったのだ。球場関係者は「スピードガンは何キロでも測れるのですが、それを大型ビジョンに表示することができなかった」。スピードガンから送られる電気信号を変換し、球速をビジョンに表示する方式。だが以前のものでは、165キロ以上が出てしまうと、うまく伝わらなかったのだという。

 しかし、次々と最速記録を塗り替える大谷。165キロももはや夢の数字ではなくなっていることから、夏以降に機器を変更し、無事にこの日の記録更新の瞬間に間に合った。