メキシコ、オランダと計4試合行う侍ジャパン強化試合(11月10~13日、東京ドーム)の日本代表に、DeNA石田健大投手(23)が初選出されることが17日、分かった。チームの課題に挙がるサウスポー強化へ、伸び盛りの2年目左腕に白羽の矢が立った。石田は切れのある直球を最大の武器に、今季25試合に先発し、9勝4敗、防御率3・12の成績を残し、球団初のクライマックスシリーズ(CS)進出に貢献した。巨人とのファーストステージは第3戦に先発。1年間ローテーションを守り、飛躍のシーズンを送ってきた。

 侍ジャパンにとっては待望の新戦力だ。昨秋のプレミア12、今春の強化試合で代表入りした先発型左腕は、中日大野1人だけ。小久保監督は、石田が先発する直前に行われた9月の記者会見時に、注目する新戦力について「今日、東京ドームで投げる左腕」と、名前こそ挙げなかったが、石田の存在を示唆。プロ入り後、日本代表経験のない左腕を抜てきしたとみられる。

 計4試合行う11月の強化試合は、来年3月のWBCに向けたチーム強化とともに、新戦力を試す格好の舞台になる。打者では「神ってる」と称された広島鈴木が初代表入りする見通しで、フレッシュな選手たちの活躍は、チームにとって大きな刺激になりそうだ。

 侍ジャパン常連組のDeNA筒香、クローザー山崎康、打者として出場する見通しの日本ハム大谷、中田、ヤクルト山田、巨人坂本らの主力は順当に選出される予定。11月の強化試合は大リーガーの招集は見送り、国内で活躍する選手の中から新戦力、常連組を組み合わせて、チーム強化を図っていく。代表28人は今日18日に発表される。