楽天藤田一也内野手(34)が24日、保有する海外フリーエージェント(FA)権を行使せずに来季も残留することを決めた。この日、球団側に残留の意思を伝えた。「もう1度このチームで、この仲間と一緒に、日本一になりたい。楽天藤田で野球人生をまっとうしたいんです」と、生涯楽天の意向を明かした。

 3年契約最終年の今季は120試合で打率2割6分5厘、46打点。得点圏打率はパ・リーグ1位の3割3分を記録した。同時にゴールデングラブ賞2度獲得の守備の要として、コボスタ宮城の天然芝化に人知れず苦心してきた。「天然芝にどうやったら対応できるか。不安で眠れない日は1日や2日じゃなかった」。開幕前に2種類の大きさのグラブを用意し、日々の練習で人工芝との違いを体に染みこませた。梨田監督からは「藤田が失点をいくつも防いだ。いなければ負けていた試合もあった」と最大級の賛辞を受ける。来季からも堅い守りと巧打で楽天を支える。