今季国内FA権を取得したソフトバンク高谷裕亮捕手(34)が7日、FA権を行使せず、ソフトバンクに残留することを明かした。この日、ヤフオクドーム内の球団事務所を訪れ、意志を球団に伝えた。

 「FAはそんなに考えていなかった。手術して、それでもチームの戦力として必要と言われたし、今年優勝できず、来年恩返ししたいという思いがあった。来年はしっかりレギュラーをつかめるよう、1年間フルで戦えるようにやっていきたい」

 高谷は06年大学・社会人ドラフト3位でホークスに入団。プロ10年目の今季は7月に左膝半月板を手術したこともあり、出場37試合にとどまった。それだけに、来季ホークスでV奪還をしたいという思いが強かった。

 今オフには細川が戦力外通告を受けて退団。来季は正捕手候補としての期待も大きい。「正直、僕もびっくりしたが、しっかり戦力としてやり続けていかないといけない。もう1度気が引き締まった」という。報道陣から、生涯ホークスかと聞かれると「家族も福岡が好き。その気持ちが強いです」と、ホークス愛を明かした。