育成契約ながら1軍秋季キャンプに参加する広島アレハンドロ・メヒア内野手(23)が10日、早出、居残り練習と日本人選手に負けぬ練習量をこなした。

 キャンプ初日から早出練習に参加し、全体練習後の夜間練習でもチームメ-トとともに素振りで汗を流す。「練習はきついが、うまくなるためにやっている。昨秋もきつい練習をして今年につながった。今の練習を来年につなげたい」と前向きに取り組んでいる。

 今季初めてプレーした日本球界の2軍では打率2割5分9厘、7本塁打、25打点。「もっと日本人投手と対戦を増やしたい」と1年目での難しさを感じた。日本での実績もある同郷ドミニカ共和国出身のルナからもらった、攻守のアドバイスも胸に刻む。「日本では変化球が多いので、十分球を呼び込んでコンパクトに打て」「守りでは取ってから慌てるな」。

 秋季キャンプでは1軍首脳陣からの指導に耳を傾ける。来日2年目の来季は期待が膨らむ。「支配下選手となって1軍でプレーしたい」。安部や堂林らがアピールする三塁争いに、大きな可能性を秘めたアカデミー出身のメヒアが虎視眈々(たんたん)と定位置を狙っている。