巨人は11日、都内のホテルでDeNAからFA宣言した山口俊投手(29)と初交渉を行った。複数年契約と、背番号もいくつかの候補番号を提示した。約40分間の交渉中に、宮崎で秋季キャンプ中の高橋由伸監督(41)も電話でラブコールを送るなど、獲得への強い熱意を伝えた。

 交渉後、山口は「地元が九州ですし、常に見ていたのは巨人戦だった。プロ野球といえば巨人かなというイメージは強い。高橋監督には『一緒に強いチームを作って優勝しよう』と言っていただいたので『前向きに考えさせていただきます』と答えさせていただきました。自分のこだわっていた先発というところでの評価を高くしてくれているので、自分の思う部分と一致しているのかなと感じた。(誠意は)すごく感じました」と話した。

 巨人は午前中に福岡市内でソフトバンクからFA宣言した森福允彦投手(30)とも初交渉を行った。福岡から東京へと移動し、交渉解禁日初日に両選手との交渉に当たった堤辰佳GM(51)は「当然2人とも複数の球団からオファーがあるでしょうし、うちは一番にほしいんだよという気持ちを伝えたいと思った。当然条件も含めてですけど、そういう思いもあって同時にやりました」と説明。山口については「あれだけ完投能力がある投手はうちには必要なので、力をそのまま出していただければ十分結果は伴ってくるだろうと考えています。絶対にほしい選手です」と語った。