西武から海外フリーエージェント(FA)権を行使した岸孝之投手(31)が18日、コボスタ宮城隣接のイーグルスドームで、楽天入団会見に臨んだ。

 楽天の球団旗が飾られた壇上で「僕が野球を始めたのはこの仙台。プロに入るまで支えてくださった方々に、成長した姿を見せたい。この地元に恩返しがしたいという強い気持ちがありました」と、決断の理由を明かした。

 同席した星野仙一球団副会長(69)は「私の希望としては、もう1度この球場で日本シリーズをし、梨田監督を胴上げするというニュースをつくりたいなと。そのためには彼が必要だった。私がモットーにしている『迷ったら前へ』という言葉を何度も告げた中で、ようやく今日という日を迎えられた。私は監督ではないんですが、監督だったらもっとうれしいですね」と喜びを伝えた。

 立花陽三球団社長(45)は「岸選手は地元の仙台から出てきたスーパースターの野球選手。この地でもう1回ユニホームを着て、試合に出てくれる。地域の方からも、何とかして岸選手が楽天でプレーできるようにしてほしいという声をいただいていた。本当にうれしいと思います」と話した。