オリックスが糸井を「FA奪取」した阪神に対し、人的補償で「鳥谷級」の大物獲得も視野に入れていることが21日、分かった。

 糸井の年俸はBランクとみられ、FA補償が発生。球団は金銭より選手を求める基本方針を確認した。阪神から提出される28人のプロテクト名簿に主力クラスが漏れた場合、情け無用で強奪も検討している。

 オリックス関係者は「高額年俸者でも、残っていれば関係なく取りに行く。鳥谷とか…」と具体名を挙げながら、けん制球を投げつけた。他にも福留、西岡、藤川、能見らベテランも同様に候補とみられる。

 ◆FAの選手による補償 野球協約によると、FAで選手を手放す球団は、その選手を獲得した球団が保有する支配下選手のうち、外国人選手及び、任意に定めた28人を除いた選手名簿から獲得する選手を選べる。名簿はFA移籍選手の契約締結がコミッショナーから公示された日から2週間以内に提示しなければならず、補償となる選手との契約は同コミッショナー公示日から40日以内に完了しなければならない。