新背番号「4」で挑むプロ6年目に向けて、最高のパートナーを得た。楽天岡島豪郎外野手(27)が27日、タレント経験のある家事手伝いの岡村真由さん(25)と、仙台市内で婚姻届を提出した。「彼女とは自然体でいられて、何でも話し合える。明るくて笑いの絶えない家庭にしたいです。背番号も変わるし、心機一転で頑張ります」と、家族の力で飛躍を誓った。

 14年夏に知人の紹介で知り合い、15年に入ってから交際に発展。プロポーズは昨年12月、仙台市内のホテルだった。食事中に「ちょっと用事があるから」と席を外し、フロントへ。預けていた指輪と77本のバラの花束を抱え、意を決して席へと戻った。77本の意味はラッキーセブン。手のひらから大量の汗が流れ、足が震える中「俺と結婚してください!」と力の限りに伝えた。日本一の13年、当時の星野監督へ「俺を使ってください!」と直訴した時と同じ真っ向勝負。果たして、真由さんの返答は「ごめん、びっくりしすぎて何も聞こえなかった…」。プロポーズやり直しの末に快諾をもらった。

 今年3月から仙台市内で同居を始めていた。休日には共通の趣味である映画やDVD観賞でリフレッシュ。野球の調子が悪くなった時には「頼むよ」と、好物のキノコ入りハンバーグをリクエストした。真由さんは、アスリートフードマイスターの資格取得を目指し勉強中という。不調時も故障に苦しむ間も、自然体の優しさに支えられてきた。

 今季は開幕から不動の1番として一時は首位打者を争い、球宴にも初出場を果たした。28歳となる来季を「年齢的にも来年が勝負」と位置付けて臨む。年間を通じた活躍でチームを引っ張り、もう1度日本一にという大目標がある。「打率3割、出塁率4割は目標というよりも、やらなきゃいけない。必死に頑張ります」。伴侶の存在を力に変えて、全身全霊を尽くす。