おしかり大歓迎! 中日森繁和監督(62)が27日、名古屋市内のホテルで「第48回中日ドラゴンズOB会」に参加。鈴木孝政会長(62)ら竜のOBを前にしたあいさつで「厳しい言葉をかけてください」と、叱咤(しった)激励による後押しを呼びかけた。森新体制はOBの智恵と力も借りて最下位からの逆襲を期す。

 グラウンドを見るのと同じ厳しい表情のまま、森監督はOBにお願いした。「厳しい激励、叱咤(しった)、厳しい言葉をかけてください。来年はいい1年で出席したい。皆さんの力をお借りしながら頑張ります」。サングラス姿で迫力のある風貌だが、遠慮はいらない。厳しい意見も大歓迎。全てを受け止め、力に変える意気込みを明かした。

 同じ円卓には白井文吾オーナー、鈴木孝政OB会長が座った。乾杯を交わし、歓談した。例年、外国人選手の調査のため、森監督はこの時期は日本にいない。招待されていたが、OB会に参加できずにいた。「いつも参加できずおわびいたします。いじめられるのは覚悟で出席しました」と頭を下げた。シーズン途中から監督代行を務めた今季は19年ぶりの最下位。歴代OBからの“口撃”も真正面から受け止め、来季につなげたい思いもあった。

 来季成績に全責任を負う覚悟も明かした。「来年、やれることは全部やるつもり。ダメだったら指導者がダメだったと思ってください」と表明。同学年の鈴木OB会長からは「森監督には何とか、思いきりのいいことをしてほしい。求心力もある。選手との気持ちがかみ合えば強いチームになると確信している。辛抱強く頑張ってほしい」と激励された。OBも願うチームの再建に新指揮官は全力を尽くす。

 26日には元ドジャースのアレックス・ゲレーロ内野手(30)の獲得を発表。中軸を期待できる助っ人の加入で手応えもある。「1勝でも(多く勝ち)、1人でも多く客を呼べるように頑張ります」。竜のOBにも智恵と力を借り、逆襲の1年にする。【宮崎えり子】