巨人小山雄輝投手(28)と楽天柿沢貴裕内野手(22)のトレードが4日、発表された。将来性を見越して強打の若手内野手を探していた巨人と、先発、リリーフの両適性を兼ね備えた投手を求めていた楽天の思惑が合致した。

 小山は「13年の日本シリーズでも(楽天相手に)投げて、東北が一体となっている感じは今で言う広島のようだし、負けないくらいの一体感があった」と話した。

 星野仙一副会長は監督時代から150キロ近い速球とフォークを武器とする小山に着目。右腕は今回のトレードでも熱望されたことを聞き「必要とされるのは選手としてありがたい。それだけで終わらず、取って良かったと思われるように」と誓った。

 巨人入りする柿沢は「球団やチーム、ファンの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。その方々のためにも読売ジャイアンツの一員として頑張ります」と意欲を見せた。

 ◆小山雄輝(こやま・ゆうき)1988年(昭63)12月5日生まれ。愛知県出身。大府から天理大を経て10年ドラフト4位で巨人へ入団。14年は6勝を挙げ、チームの3連覇に貢献。同年のCSでは阪神と対戦したファイナルSの第4戦に先発した。通算成績は55試合で8勝8敗1セーブ、防御率2・87。187センチ、82キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸2800万円。

 ◆柿沢貴裕(かきざわ・たかひろ)1994年(平6)7月30日生まれ。鹿児島県出身。神村学園から12年ドラフト6位で楽天へ入団。15年から育成選手となるも、今年の7月に支配下選手へ復帰。今季は2軍でチーム最多の98試合に出場し、打率2割8分6厘。1軍出場はなく、2軍では通算208試合で打率2割4分8厘、9本塁打。179センチ、80キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸550万円。