DeNA今永が「新人王級」の評価を受けた。8日、横浜市内の球団事務所で契約更改。提示額は2500万円アップの年俸4000万円(推定)だった。今季セ・リーグ新人王を獲得し、すでに更改を終えている阪神高山と同額。「プロは楽して戦い抜けない世界。かといって苦しい思いをすればいいわけではない。野球との向き合い方が難しかった」と、プロ1年目を振り返った。

 8勝9敗の成績について、高田GMは「もう2、3勝してもおかしくなかった」と2桁勝利と同等評価をした。それでも、今永は高山との差を冷静に分析し「彼との一番の差は1年間チームの力になれたかどうか。彼も苦しい時期があったと思うが、戦い抜いた。それが彼との差」。6月に約1カ月2軍調整を強いられた苦い経験を思い出しながら話した。

 4勝4敗で喜びも苦しみも味わった本拠地・横浜スタジアムが、4年後の東京五輪会場に正式決定した。脂の乗った26歳での侍ジャパン入りを「野球選手である以上目指したい。口にできる立場ではないが、口に出すことで気持ちは高まる。常に思い描きたい」と、横浜の星となって東京五輪で輝く。【栗田成芳】