「ダルカット」頂戴します! 阪神藤浪晋太郎投手(22)が明日26日、東京都内で行っているレンジャーズ・ダルビッシュらとの合同自主トレを打ち上げる。24日は都内でダルビッシュ塾の成果を説明。「カットボールなんかは自分も武器にしていますけど、少し違った視点で教えてもらいました。曲がり方とかですね」と充実感を漂わせた。

 12月突入と同時に合同自主トレをスタート。ダルビッシュとキャッチボールを続け、カットボールについても質問した。藤浪にとっては変化球の中でもっとも投球頻度が高い重要な球種だ。スライダーに近い軌道を描く藤浪のカットに対し、ダルビッシュのそれは打者の手元でキュッと曲がるイメージ。またひとつ引き出しを増やした。

 合同トレは2勤1休。「筋肉を回復させるためにも休む時は休んだ方がいい、と言われて新鮮でした」。ウエートトレだけで1日2時間30分も全身をいじめ抜いた。食事面でも指導を受け、プロテイン摂取を含めれば1日5食を敢行。「タンパク質と炭水化物を取るという基本的なところから、トレーニングが終わって1時間半以内に食事するとか…」。11月下旬に91キロだった体重は自己最重量の97キロまで増えた。

 同じくダルビッシュ塾に参加していたヤンキース田中、日本ハム大谷らとも野球談議に花を咲かせたという。「(田中)将大さんとは間合いの話とかをさせてもらいました」と笑顔。今季7勝に終わり、志願して飛び込んだダルビッシュ塾。心技体すべての進化を実感し、苦悩の16年に別れを告げる。【佐井陽介】