茨城の魅力アップに貢献する! 阪神ドラフト1位の白鴎大・大山悠輔内野手(22)が3日、茨城・つくば市の母校、つくば秀英で自主トレを公開。16年の「魅力度ランキング」で47都道府県で最下位だった故郷茨城のイメージ改善へ、プロでの大活躍を誓った。

 ドラフト1位でタテジマに袖を通す大山に、何よりの発奮材料があった。地元・茨城を愛する男は、故郷に起きている悲しい事実を、苦い表情で話し始めた。

 大山 魅力度ランキングで最下位というのもあるので。茨城県はいつも頭にあるし、全国の方に知ってもらいたい。何かしらアピールしていきたいと思います。

 「魅力度ランキング」は、(株)ブランド総合研究所が都道府県を対象に09年から毎年実施。全国約3万人が都道府県の魅力を評価した結果、茨城県は8年で7度、ここ4年連続で最下位に沈んでいる。大山もこの結果には苦笑いするしかない。

 茨城が生産量日本一を誇る納豆をモチーフにしたゆるキャラ、「ねば~る君」も知名度アップを目指して奮闘中。非公認キャラクターながら茨城の広告塔の役割を務めている。だが「ねば~る君」の他に、故郷を盛り上げる存在が少ないのも寂しい。そこで大山が「野球が仕事になるので、野球でしっかりアピールしたい」と、地元盛り上げに一役買うつもりでいる。

 大山の大好物の1つに納豆がある。幼少期から実家の冷蔵庫に常備。「おなかがすいた時に食べていました」と間食も納豆だったというほどの納豆愛好家だ。高校、大学時代にも納豆を食べる生活を続けており、郷土愛は本物。「ねば~る君」との将来的な共演にも「何かの機会に、茨城出身の方と一緒に盛り上げていけたらいいなと思っています」と意欲的だ。

 大学日本代表では4番も務めた。今後は長打力だけでなく、打席での粘りや勝負強さにもさらに磨きをかける。金本阪神の「ねば~る君」になって、開幕1軍&定位置獲得を目指す。

 大山 チームに欠かせない存在になるのが一番。厳しいボールに必死に食らいつきながら、結果を出すのは大事だと思う。泥臭くやっていきたいです。

 納豆のようなネバネバ打法で1発長打を量産。大山悠輔という打者の魅力を伝え、故郷茨城の魅力もアップさせたい。【梶本長之】

 ◆ねば~る君 茨城名産の納豆をモチーフにした県非公認のゆるキャラで、13年12月から活動。父は大豆、母は納豆菌。ナットーの語呂に合わせ、710年前の7月10日生まれで年齢は永久に710歳、子どもの男の子の設定。公称の体型は身長710メートル、体重710グラム。うれしいと体が伸び、悲しいと泣く。語尾に「ネバー」をつける。15年大晦日の紅白歌合戦に出場し、ふなっしーと初共演。