若い投手陣が17年を支える。ルートインBCリーグの福島ホープスが21日、郡山市内の商業施設で新入団選手の記者会見を行った。集まったファン約100人の前でお披露目された10人は、6人が投手。今季も選手を兼任する岩村明憲監督(37)は「新人で賄っていく。僕自身、期待している」と、即戦力投手として起用する考えを示した。

 大リーグ、オリオールズとマイナー契約を結んだ大家友和(40)らが抜け、今季残った投手は2人だけ。15年のチーム防御率3・97は、16年には4・13にダウンした。新戦力の6人には負担がかかる一方で、登板のチャンスが増える。長身193センチの右腕鍵政祥太(25)は「投げ下ろす速球をアピールしたい」と意気込んだ。岩村監督は「他チームで活躍してBC(リーグ)に初めて入った。新鮮味があり、平均年齢も若い」と話した。

 もっとも投手頼みでは、チームが掲げる前後期制覇の完全優勝は見えてこない。岩村監督は「野球というのは投手だけでもダメ。バランスの取れたチーム」と、野手陣には走攻守の成長を求めた。さらに同監督は10選手の背番号を自ら決めたといい「僕は最初、背番号48。(01年に)1になるまで、少しでも若い番号になるように必死になった」と、自身のヤクルト時代も引き合いに出した。

 3月1日の合同自主トレでチームは始動するが、岩村監督は「17年がやっと開幕」と、この日がスタートと捉えた。BCリーグ参戦3年目。同監督は「これからもっと福島を盛り上げたい」と、ファンの前で躍進を約束した。【久野朗】