楽天からBCリーグ新潟の野手総合コーチに就任した草野大輔コーチ(40)が9日、ハードオフ新潟で就任会見を開いた。過去3人のドラフト指名選手を輩出した新潟だが、すべて投手ばかり。野手育成のテコ入れとして、球団初の専任野手コーチとなる。

 「選手の性格、行動を見て、的確な言葉を探しながら助言していきたい」。草野コーチはまず、選手の特性を見極める構え。一方で有望選手は把握済みだ。昨年6月15日の交流戦で楽天のファームは新潟に5-11で大敗。「左の渡辺(雄大)投手はプロでも面白い。野手は野呂(大樹=引退)、纐纈(こうけつ=隼基)が面白い。巨人にいた渡辺(貴洋)もセンスある」と名前を挙げた。

 投手出身ながら打撃のチームを目指す加藤博人監督(47)は「守備、打撃はすべて任せたい」と、楽天の2軍打撃コーチを3年間務めた同コーチに期待した。楽天からの派遣コーチで、期間は全体練習が始まる3月15日からシーズン終了まで。新任コーチは「(選手に)ひと手間加えて違う色を出していければ。違う野球人生になるよう、お手伝いしたい」とエネルギッシュだった。【涌井幹雄】

 ◆草野大輔(くさの・だいすけ)1976年(昭51)12月4日生まれ、宮崎県出身。延岡学園で甲子園出場。ホンダ熊本から06年大学・社会人ドラフト8位で楽天に入団。09年には打率3割5厘の結果を残し、球団初のクライマックスシリーズ進出に貢献。本職は三塁手だが、捕手を除く内野全ポジションと左翼を守った。通算成績は打率2割7分8厘、26本塁打、204打点。現役時代のサイズは170センチ、78キロ。右投げ左打ち。血液型B。