ノーヒットでも雰囲気がある! 阪神ドラフト1位大山悠輔内野手(22=白鴎大)が16日、韓国・サムスンとの練習試合(宜野座)に8番三塁で先発し、4打数無安打に終わった。これでチーム初実戦となった8日紅白戦から4試合で計12打数無安打と苦しんでいる。それでも金本監督は「打つと思うよ」と、大器の潜在能力を信じる。プロ初安打、初アーチへ、壁をぶち破ってくれ!

 ウソだと言ってくれ…。大山はエッと表情を硬直させ、体も固まらせ、目で審判に訴えた。7回無死の4打席目。1ボール2ストライクから、左腕イ・スミンの内角131キロ直球系にバットが動かない。ストライク、ボール、どちらとも取れる1球の結果は見逃し三振。これで実戦計12打数無安打となった。

 大山 ヒットが出れば、すごく楽になっていたんですが…。

 チーム初実戦の8日紅白戦から4試合連続でスタメンに名を連ねながら、Hランプをともせずにいる。「当てにいく打撃をしていたから、しっかりしたスイングをしていきたい」。表情には悔しさがにじむ。第4クール初日。疲れがピークに達する時期でもある。そんな新人の胸中を気遣うように、金本監督は語り始めた。「まあ、まだアマチュアという目で見てやってよ」。厳しい指摘が続くかと思いきや、期待の大きさをあらためて口にした。