小野に負けん! 8年目の阪神秋山拓巳投手(25)が今日25日、オープン戦開幕の日本ハム戦(名護)に先発する。24日は休日返上でキャッチボールなどこなした。開幕ローテ争いに勝ち残るためには大事なマウンド。「オープン戦なんで一番は結果を残すこと。少ない球数で追い込んでいきたい」と意気込んだ。

 先発ローテはメッセンジャー、能見、岩貞、藤浪の4人が有力視される。一方で5番手は昨季4勝の青柳が抜けた存在だったが、下半身の張りでノースロー調整が続き、混とんとしてきた。5、6番手の2枠をドラフト2位の小野泰己投手(22=富士大)や横山、岩田、青柳らと争う構図だ。

 中でも小野のリードは揺るぎない。22日の紅白戦は最速151キロの真っすぐで押して1回3人斬り。金本監督が「将来的に大エースになるんじゃないか」と絶賛するほど評価を上げた。横山、岩田、青柳らも簡単に譲るつもりはなく、秋山に求められるのは連続の好結果だ。相手は昨年王者の日本ハム。この日は沖縄・読谷村宿舎に隣接する室内練習場で休日返上。「課題を持ってとにかく結果を出したい」と引き締めた。金本監督も「先発5番手、6番手には近くなっている」と実戦2試合の6回無失点を高評価。売り出し中の新人に、先輩の底力を見せつけたい。【山川智之】