中日の新人カルテットの開幕1軍が見えた。24日、韓国・ネクセンとの2軍練習試合(読谷)に1軍から派遣された新人3投手が登板し、無失点に封じた。ドラフト1位の柳裕也投手(22=明大)は実戦3度目で初先発し、2回を3安打されながら粘り強くしのいだ。

 2回は2安打と1四球で1死満塁。遊飛のあとは左打者に鋭いライナーを浴びたが一直に。「紙一重」と口元を結んだ。「ストライクを取るのに精いっぱいで、甘く入ったところを打たれた。今日は何をしたら打たれ、何をしたらいいのかを感じられた。考えさせられる部分があった」。反省だらけだったが、実戦でしか得られない経験は着実に積んでいる。イニング数が伸びる次回は内容、結果とも求められる。

 存在感を高めたのがドラフト4位の笠原祥太郎(21=新潟医療福祉大)と6位の丸山泰資(22=東海大)。ともに2度目の実戦登板だが、柳も含めそろって無失点を継続中。1軍キャンプ完走が確実になった。ドラフト2位の京田陽太内野手(22=日大)も武器の走・守だけでなく打撃も上向き。故障がなければ開幕ベンチ入り濃厚だ。

 森監督はキャンプ完走目前のルーキーズに「それが一番。まだ終わってないけど、ケガなく来てな。これからが大変なんだけど」と頼もしげに見つめる。中日で開幕1軍に新人4人が入るのは近年ない。笠原が「大学生4人で開幕1軍を勝ち取れたら」と言えば、丸山も「オープン戦次第と思う。課題を克服すれば(開幕が)見えてくると思う」と自信を深めた。【柏原誠】