巨人が超重量打線のプランを作成する。正三塁手候補のケーシー・マギー内野手(34=タイガース)を二塁手に据える布陣をオプションに組み込む可能性が26日、浮上した。4番の筆頭候補である助っ人は米メジャーでもブルワーズ時代の09年に22試合、ヤンキース時代の12年に1試合守った。高橋監督は「それは考えている。メジャーでできていて、日本でできるかは判断する必要があるが、選択肢にはある」と構想を明かした。

 マギーが二塁手に順応できれば、球界屈指の破壊力を誇る内野陣が組める。ライバルである昨季3割、25発の村田を三塁手で同時起用が可能。主砲の一塁阿部、首位打者の遊撃坂本と並べば、ヘビー級のオーダーで相手を威圧できる。

 マギーも構想を堂々と受け入れた。「チームに求められればやるし、貢献することが何より大事。同時にしっかり準備をしなければ。言われればやる自信はある」。近年は三塁と一塁が定位置で、二塁手特有の動きを再確認する必要はある。「ゴロ捕球は変わらないが、併殺プレーの送球転送や、バントシフトでの正しい位置取りなど特殊なこともある。確認したい」とイメージを膨らませた。

 来日1年目の13年に楽天を日本一に導いた。順応性は球歴にも表れている。「高校では遊撃手、大学1年で左翼手、それ以降は三塁手が多かったが、マイナーでは捕手も守った。どのポジションでも捕ったり、投げたりという技術は身に付いている」。この日のロッテ戦でも三塁線の当たりを好捕し、センスを示した。二塁手マギーの華麗なマジックが成功すれば、優勝の可能性がでっかくなる。【広重竜太郎】