超攻撃型オーダー形成に現実味が帯びた。巨人の新外国人ケーシー・マギー内野手(34=タイガース)が27日、沖縄キャンプでの守備練習で二塁に入った。本職は三塁だが、この日は巨人移籍後初めて二塁手として守備練習に参加。一塁へのカバリングや併殺プレーなどを無難にこなした。「楽しんでできたと同時に、間違えないようにと集中していた」とホッとした表情で振り返った。

 二塁手マギー誕生なら、三塁村田、一塁阿部との同時起用で打線のすごみが増す。マギーも「チームに求められるところで貢献するためにやる。チームに一番いいなら喜んでやりたい」と意図を理解。二塁手としては米メジャーで09年に22試合、12年に1試合出場の経験があるのみだが、26日には二塁手の動きを頭の中で確認。この日はポケットが深い三塁手用のグラブだったが「本格的にセカンドをするなら(ポケットが)浅めの二塁手用グラブを用意することも考えないといけない」と真剣だ。

 マギーの適応力の高さに首脳陣も目を細めた。高橋監督は「思いのほか軽快」と評価し、井端コーチも「十分でしょう。(併殺プレーでの)スライディングつぶしもなくなって(スライディングを)避けて投げなくてもいいし、万が一の時にできると分かったのは大きい。やっていたなという動き」と新たなオプションとしてカウントした。日本一奪還へ向け、巨人はあらゆる戦法を模索していく。