走る鷹を見せつけた。ソフトバンクは開幕戦で対戦するロッテと「球春みやざきベースボールゲームズ」で対戦。4盗塁に積極的走塁で3対1と快勝した。

 1点を追う3回、1死から本多の遊撃への飛球を相手がポロリ。ラッキーな相手失策で二塁まで進むと続く今宮の2球目に三盗。3球目に今宮が中堅へ犠飛を放ち無安打で同点に追いついた。

 「いい盗塁だった。(いつでも行っていい)グリーンライト。タイミングを1球目で測っていた。今年はキャンプから首脳陣に口うるさく言われてきたが、選手たちでその上を行くくらいやりたい」。本多は自身の判断での盗塁と明かした。

 今季はキャンプからワンバウンド投球の時は次の塁を狙うように意識づけられてきた。工藤監督は「今はいける時にはいこうと考えている。ああいう攻撃が一番ありがたい。相手には脅威だと思う」と目を細めた。ほかにも塚田、真砂、育成の曽根が自らの判断で盗塁を決めた。昨年、日本一を奪われた日本ハムがマークした132盗塁を上回る150個が今季のノルマだ。

 本多は「オープン戦は内川さん、マッチ(松田)、デスパイネがいない。大きいのを打てる人がいない今こそこういう野球をしていかないと」と気を引き締めた。明日4日のヤクルト戦(鹿児島)からはオープン戦に突入。失敗を恐れず走りまくり、自信を持ってV奪回のペナントレースへ突入する。【石橋隆雄】