仙台6大学リーグの東北大がプロとの交流戦と国際親善試合を糧にして、リーグ上位を目指す。15日は楽天2軍と楽天・泉練習場で初対決。26日は世界ランク26位の香港代表とチーム初の国際試合を行う。就任3年目のOB鈴木得央監督(47)は「もちろんフルメンバーで挑む。どこまでできるか試したい」と話した。

 大学創設110周年の節目に、18年ぶりのAクラス(3位以内)入りとリーグ初優勝が目標。昨秋は5位に甘んじたが、レギュラーはバッテリーを含む主力8人が残る。投手陣も昨秋1勝ずつ挙げた橋口徹、田村遼(ともに3年)、山越直(2年)が健在だ。昨秋、防御率0・71のリーグ首位で敢闘賞獲得の田村は「たまたまですが、自信になりました」と手ごたえを感じている。新変化球の習得にも取り組んでいる最速142キロ右腕は、「対戦する機会ができてうれしい。楽しみです」と楽天との試合を心待ちしている。

 楽天戦後、交流大会「深松インターナショナルベースボールカップ2017」で香港代表と対戦。同代表を率いるのは仙台市出身で一時、鈴木監督と同じクラブチームにいた色川冬馬氏(27)だ。鈴木監督は「トップクラスの投手や打者と対決するだけでも経験になる」と歓迎。主力打者の鳩原翔は「上のレベルとやれる経験を生かしたい」。奥野拓実主将(ともに3年)も「思い出だけじゃなく、自信にしたい」と4月のリーグ開幕にピークを合わせる。【佐々木雄高】

 ◆深松インターナショナルベースボールカップ2017 香港代表との交流大会で25~27日、宮城県内で行われる。25日は七十七銀行、26日は東北大、27日は石巻専修大と対戦する。