ドラフト3位で入団した21歳右腕、谷岡竜平(たっぺい)投手が、登板の度に存在感を増している。

 オープン戦7試合で6回3分の1を1失点、防御率1・42と安定した投球で首脳陣の信頼を勝ち取った。最速150キロの直球は打者の手元で伸び、スライダーと変化の異なる2種類のフォークで4三振を記録。いまだ四球ゼロと制球力にも優れ、尾花投手コーチからは「スプリットを自在に操れる」と高い評価を受けている。

 リリーフでの開幕1軍入りが濃厚となっている。「フォークとスライダーが自分の武器。この球種でプロでも空振りを取れた」と、シーズンに向けた手応えは十分。チームは沢村の離脱もあり、8回マシソン、9回カミネロにつなぐ勝利の方程式が定まっていない。今後の状況次第で、谷岡が7回の争いに割って入ってくる可能性もある。【巨人担当 松本岳志】