タフネス右腕が開幕1軍入りした。ドラフト5位の有吉優樹投手(26=九州三菱自動車)だ。

 オープン戦7試合に投げ、2セーブ、防御率0・00。文句なしの成績で、中継ぎとして生き残った。「敗戦処理の時もあると思う。どんな場面でもテンポを意識して、中継ぎの役割を考え、0で抑えられたらいい」と、初めてのシーズンへ向け落ち着いて話した。

 投げるのが好きだ。2月の石垣島キャンプ。5日間あった第1クールでは、新人でただ1人、毎日ブルペンに入った。社会人までは先発だったが、首脳陣から中継ぎの適性があると判断された。球威のある真っすぐに、カットや落差のあるツーシームを武器として、新たな道を進む。ロッテの救援陣は球界屈指。開幕1軍という最初の目標はクリアしたが「これからが本番です」と、慢心はない。