虎が連夜の「守乱」に泣いた。前夜のエラーによるサヨナラ負けを引きずったのか、20日の中日3回戦(ナゴヤドーム)も勝負どころで守備が乱れた。1-1同点の7回、セカンド上本博紀内野手(30)がゴロアウトを2つ捕り損ねたのが響き、逆転負け。守りきれずに接戦を落とし、下位に沈む中日3連戦に負け越した。

 金本監督は表情から悔しさを隠せなかった。目線をジッと一点に集中させ、ゆっくりと言葉を絞り出した。1点リードの7回、3点を奪われて逆転負け。勝ち越しを許した過程が残念でならなかった。

 金本監督 まあ、守りでしょう。桑原も打たれていないし。

 先発青柳が先頭4番平田に同点ソロを献上。なおも2死一、二塁で2番手桑原が登板する。代打井領の痛烈なゴロを桑原がグラブではじき、マウンド付近で跳ねて二塁ベース右付近へ。二塁上本が回り込むも、捕球から送球までの流れがスムーズにいかずに内野安打とされた。2死満塁。今度は1番京田のゴロが一、二塁間に転がる。上本が素早く打球に追いついたまでは良かったが、バウンドが合わなかったのか止められない。痛恨の右前2点打で完全に流れを明け渡した。