ヤクルト由規投手(27)が、今季2度目の先発登板でうれしい今季初勝利を挙げた。

 ヒーローインタビューを受けた右腕は1勝目に「素直にホッとしています。かなり緊張していました。前回の登板がふがいないピッチングをした。すぐに1軍で登板のチャンスをもらったので気合を入れて投げました。今日はいい球もあった。大胆かつ丁寧に投げることができた」と安堵(あんど)の様子だった。

 3回までは打者9人のパーフェクト投球。4回2与死球で招いた2死一、二塁のピンチも動じずマギーをスライダーで中飛に仕留め、波に乗った。

 7回まで108球を投げきり、わずかに2安打。最速150キロ超の直球とカーブ、スライダーの緩急を要所に織り交ぜ、的を絞らせなかった。

 巨人戦勝利は実に6年ぶりだ。「自分では意識していなかったけど、野手の方が点を取ってくれたので大胆な投球ができた」と打線に感謝していた。