広島の鈴木誠也外野手(22)と安部友裕内野手(27)が連続適時打で逆転した。前日3点リードの9回に守備でミスした両選手が意地の一打を放った。

 いきなり2点を先制された直後の1回裏。1死一、二塁から4番鈴木は1ボールからの2球目を右中間にはじき返し、二塁走者を迎え入れた。「初回に点を取られた後にすぐ1点返せてよかった」。反撃の合図となる適時二塁打にも、ベース上で表情をひとつも変えなかった。

 続く安部はなおも1死二、三塁から追い込まれながら低めの難しい球を拾った。「とにかくつなぐ気持ちでいきました。結果ランナーをかえせてよかったですね」。左翼の前に弾む逆転2点適時打に、一塁ベース付近で大きく拳を振り上げ喜んだ。さらに会沢の適時打でこの回4点目。先発中村祐を援護した。