左膝大腿(だいたい)骨骨挫傷で離脱中のオリックスの大砲ロメロが、2軍戦での調整を経ず、近日中に“ぶっつけ1軍復帰”する可能性が出てきた。福良監督が「代打でも指名打者でもいけるならそれが一番いい」と交流戦での起用も視野に入れたプランを明かした。

 新助っ人は4月25日に出場選手登録を抹消後、現在は屋外でのフリー打撃も行うなど、実戦復帰が近い状態まで回復。本人が希望すれば2軍戦に出場させる意向だが「1人いれば、まわりも変わってくる」と指揮官。1日でも早く1軍に戻ってきてもらいたいのが本音だ。

 チームは5月に入って3勝15敗と急失速。ロメロは出場15試合で5本塁打12打点。ロメロがいた前半16試合はチーム総得点が83点(1試合平均5・19)だったのに対し、抹消直前に欠場した4月23日以降の25試合は同55点(同2・2点)と影響は大きく、復帰すれば打線のカンフル剤になれる。

 体調不良の安達は抹消期間明けの24日にも復帰できそうだが、腰痛の吉田正、不振で2軍調整中の西は復帰時期が不明。主力の足並みがそろわないこともあり、勝負強い助っ人の復帰が待たれる。【高垣誠】